明治の商家“存亡”の危機 池内邸


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Posted by FUGIWARA on April 07, 2002 at 11:23:36:

■明治の商家“存亡”の危機 池内邸

【県道拡幅工事で景観台無し】

鳥取市元大工町に残る明治時代に建てられた商家「池内邸」が、県道の拡幅
工事に伴い、現状が損ねられる恐れがあるため、県内外の歴史研究家や建築
関係者でつくる住民団体「武家屋敷保存ネットワーク」(吉田幹男代表)が
保存の道を探っている。

池内家は、鳥取藩主池田光仲(1630〜93)の時代から取引していたといわれ
る豪商で、現在も子孫の池内勝彦さんが布団店を営業している。建物の主屋
部(約100平方?)は、明治時代後期に建てられたとされる2階建ての商家造
り。格子がある白壁など江戸時代の建築様式を残しており、内部にはケヤキ
がふんだんに使われている。

ところが、98年度から始まった県道の拡幅工事によって、家屋を約3.5?ほど
後ろに下げなくてはならなくなった。取り壊して新築するか、家屋を移動す
るかの選択を迫られるが、保存のために移動しても1.000万円を超える費用が
かかるうえ、4つある土蔵や中庭も壊さざるを得なくなり、景観が大きく変
わってしまうという。

3月21日に東京工業大学名誉教授の茶谷正洋さんら同ネットワークの7人が池
内邸を視察した。茶谷名誉教授は「町屋の中の商家という雰囲気がよく出て
いる温かみのある建物」と評価。「ぜひこのまま残してほしい」と池内さん
に訴えた。池内さんは「残せるものなら残したいが、実際のところどうして
いいかわからない」と答えていた。

同ネットワークの調べでは、43年の鳥取大震災、52年の鳥取大火などで鳥取
市内では明治・大正期の建造物の多くが消失。旧城下町に同年代の商家はほ
かにないため、池内さんの意思を尊重しながら、国の有形文化財への登録に
向けた調査をするなど、保存への機運を高める運動に取り組むという。



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